上の丘農園のサスティナブル農法で育った米と、京都の種麹屋菱六の麹菌を使って仕上げた米麹。

この米麹をベースにして作る発酵食材は、とても美味しいと評判です。

​

 

昔から、農家では米の収穫後に各家庭で米麹を作っていました。その麹を使って味噌や醤油を仕込み、家庭の味を代々受け継いできました。

この食文化が日本人らしさを育んできたと、僕は母から聞いて育ちました。

自然の営みを大事にし、生活に生かしてきた日本の発酵文化を、母が僕に教えてくれたことを、次の世代に受け継ぎたいと思っています。

 

発酵は生き物。

菌は、育てる人によって変化していきます。

まるで、その人の心身に今足りないものを補ってくれるように、

どういうサポートが必要なのかを知っているかのように。

だからこそ、僕は、体調がいいときにしか米麹の仕込みはしません。

僕が米麹を作る時に心がけているのは、「素直に育って欲しい」と気持ちを込めることです。

この米麹が皆様のところへ届いたら、ぜひ皆様の手で菌をさらに変化させてくださいね。

きっと菌たちは、皆様の心身が今必要としている情報を感じ取り、それをサポートするように育っていくはずです。

そしてなにより、「美味しい！」と感じる発酵食品に育ってくれます。

 

自然との共生は、自然あふれる環境の中で過ごすことだけではありません。

都会で生活をしていても、菌を上手く生かしていただくことで自然と寄り添い、自然のパワーをいただくことはできると思うのです。